鮎つれない理由1:
      アユがいない。



























 
アユがいなければどんな立派な竿、仕掛けでもアユは釣れない。これはどんな釣りでもいえる。
  まず、魚がいそうな場所を見つけることからから釣りは始まる。
 アユがいそうな場所を見つける為にはアユの生態を知らなければならない。
 季節、水温、日照、時間、川の水位、汚れ度合い等々のファクターによってアユの居場所は
 変化する。
 いかに名人といえども初めての川では地元の古老の釣り人より釣れない場合も往々にしてある。
 敵を知り、己を知れば百戦あやゆき難しである。




   1)季節        解禁日・初期    瀬がメイン

               盛期(梅雨明け)  チャラ瀬、荒瀬、トロ全てがポイント 

               後期 (お盆後) 俗に言う土用隠れの時期。残暑で川の水温も連日上がり
                         
アカもくさりアユはトロ場に逃げ込む。

               終期       婚姻色がつき錆び付いてきたアユは適当な流れの平瀬を 
                        メインに産卵の時期までアカを食んでいる。


   2)時間        朝 (日の出〜9時頃)       瀬がメイン 
                                        
               昼  (正午前後)         トロ

               夕方 (4時以降)        瀬尻、チャラ瀬










































   3)水位        増水        汚れが取れた笹にごりの時、瀬で追いが高まる。

               渇水        水位が下がるとアユの活動範囲も狭まり瀬よりチャラ瀬、トロの方が良し。



   4)ハミアト      川原一面にハミアトがあればBEST。偏光グラスで確認すれば大方のハミアト状態はわかるがトロ、淵は潜って
               確認するか手、脚を使用してアカの付き状態を確認する。


   5)砂、角石、浮石   砂が舞い上がってコケの発生を防止する為、 砂地の場所はNG
               角石はアユがはみにくく、浮石はアカが発生しにくい。
               50cm位の丸石が点在している場所がGooD。


 参考資料・川の構造(川の名称)
    川は流れ緩やかな『淵と流れが速い』から構成されている。
    淵は川幅が広く、水深が深い為、流速は遅い、逆に瀬は川幅が狭く、水深が浅いので流れが速く白波が立っている。
 


  
















 

   1)荒瀬:瀬の中でも流れが速く底が起伏に富んでいる為、荒々しく波だっているところ。
     オトリ入れにくく、
立ちこみにくく、取り込みにくいが鮎釣り本来の豪快な釣りができる

   2)岩盤:川底が岩盤になったポイント、水位の影響に影響され難く、増水前後に好ポイントになる。

   3)ガンガン瀬:荒瀬の別名。

   4)瀬:川の流れの中で石、岩が多く、浅く水面が波立っているような所をいう。常に新鮮な水が供給され良質のアカが付き易い、
      鮎釣りの重要なポイント。

   5)チャラ瀬:言葉どうりに水がチャラチャラしか流れていない小石底の浅い瀬。

   6)瀬落ち:瀬が淵、トロに落ち込むところ、瀬尻、淵頭あるいは瀬の中の段差のあるところをいう。アユの絶好の着き場。

   7)瀬肩:流れが次の瀬に落ち込む手前の川底が盛り上がったところ。アユ釣り開始時はここから始めるのが定石。

   8)瀬トロ:深瀬のなかでも比較的流れがゆったりしたところ。

   9)瀬の中の段:瀬の中でも平らにらった部分を段という。流れが緩いのでアユが付き易い。
  
   10)早瀬:瀬の一種で浅く水面は白波が立って流れは速く底石の質が二、三重重なり合っているところ。

   11)平瀬:瀬の一種で浅く水面はシワのような流れであり底石一部砂に埋まっているような場所。







 鮎生態参考HP・・・・   酒匂川友竿会

珪藻(アカ)参考HP・・・・  珪藻の世界