鮎つれない理由4:取り込みミス
せっかく掛かった野鮎をばらないように取り込む方法には昔ながらの取り寄せ、及び引き抜き、九頭龍返しが
ありその時の状況に応じて臨機応変に対応する必要がある。

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引き寄せ:

掛かったアユを引き寄せて最後に網ですくって取り込むオーソドックスな取り込み方法である。
魚のサイズに応じて竿の弾力を活かしてして無理なく取り込めるので高切れの恐れがない。

 1)アタリがでたら竿を上流に寝かしてアユが下ろうとするのを止める。

 2)アユが止まったら竿位置をキープして少し下がって岸方向にアユを誘導する。

 3)道糸が掴めるところまできたら道糸を掴む。

 4)道糸を掴んだら竿を担ぎ掛かりアユをゆっくり手繰り寄せる。

 5)オトリとかかりアユが近づいてきたらハナカンまわりの仕掛糸を掴み、そのままオトリとかかりアユを前方に出して
   おいたタモに入れる。

長所:大型がきても無理なくバラさずに取り込めることができる。初心者向き。
短所:瀬等の急流では対応が遅れて竿がのばされてしまうことがある。トロ向きの取り込み方法。


引き抜き:

現代のメインの取り込み方法。
掛かったアユをオトリごと空中に飛ばしてタモ網に入れるのでその場を動かなくてすみ手早く
野アユを交換することができる。

1)アタリがでたら少し待ってから竿を立てる。

2)タモを抜き構える。

3)竿が垂直になるまでゆっくりためる。

4)竿が立ったら竿を上に突き上げオトリを水中から出す。

5)竿弾力を利用して掛かりアユを水面からだしブランコのように静かにアユを飛ばす。

6)タモへ掛かりアユを入れると同時にタモを後方に下げて受けたショックを緩和させる。

長所:素早い対応ができるので釣りがスムーズに出来る。
短所:
タモ受けがまずいとバレが多発する。ハリがトモ網に絡む。

九頭龍返し:

昔、九頭龍川の職漁師が編み出したプロ向けの引き抜き方法。

1)アタリがでたら少し待ってから竿を立てる。

2)竿が垂直になるまでゆっくりためる。

3)竿が立ったら竿を上に突き上げオトリを水中から出す。

4)竿弾力を利用して掛かりアユを水面からだしブランコのように静かにアユを後方に飛ばす。

5)後方に飛ばしたアユを竿の弾力を利用して静かに水面に落とす。

6)
掛かったアユが上流から落ちてきたらタモで取り込む。

長所:アユが痛まない、タモでハリがからまない。
短所:
着水時の対応がまずいとカカリアユがばれてしまう。