シーバス釣り ハードルアー

バイブレーションの種類、アクション

一番の特徴は糸を結ぶところ（アイといいます）がルアーの上部についているのが一番の特徴です、ここについていることでルアーを泳がせると小刻みに「振動」（vibration：振動）します。

バイブレーションは遠投性に優れ、沈みも速い　おもにヘッドのフラットな部分で水流抵抗を受け、ボディを細かく振動させるのがバイブレーションのふたつめの特徴です、ボディが薄くリップもないため空気抵抗を受けにくく、向かい風でも良く飛ばせることができる。ルアーのなかではメタルジグの次に遠投性が優れています、サイズの割にウェイトがあって、深場にスピーディに沈めることができるのも大きなメリットです。

これらの特徴を考えると、広範囲にキャストして、しかも表層からボトムまで短時間にテンポよくポイントを攻略するのに適したルアーといえます。

バイブレーションには、形状や素材、ウェイトの違いなどによってさまざまなタイプがあります、シーバスフィッシングで最も重要になるのがウェイト。シンキングタイプには、同じサイズでもウェイトの異なるファストシンキング、レギュラーシンキング、スローシンキングとバリエーションがあるので、水深やシーバスの活性に応じて使い分ける必要があります。

又、バイブレーションには、ボディに「ラトル」と呼ばれる金属などのボールが内蔵されたものと、「ノンラトル（サイレント）タイプがあります。ラトルタイプは、ルアーの細かい振動にともなってカラカラと音を立てる、ボディの振動が生む水の波動に加え、音でもシーバスにアピールするというわけです。夜間や、水にニゴリが入ってシーバスがルアーを目で確認できない状況では、この音が有効になります。ただし逆にシーバスの警戒心を高めて逆効果になることもあるので、釣り場の状況や、シーバスの活性に応じてラトルタイプとノンラトルタイプを使い分けます。

バイブレーション　ラトル＆ノンラトル

シンキングタイプは、着水の1秒後にリドリーブ開始、２秒後にリドリーブ開始､3秒……というように、リドリーブ開始のタイミングを変えることでリドリーブレンジを自由に選択できる。これをカウントダウンという。

シンキング　バイブレーション　アクション

中空タイプバイブレーション

バイブレーションの元祖です。ルアー内部に空気が入っている中空ボディー、表層をゆっくり攻めるときに有効なルアー。中空のボディーにラトルと呼ばれる金属などでできた球が入っていて泳がせると音が鳴るが塩分による動きの破錠や錆びの問題点もあるので、使用には注意が必要です。

濁りが入った時や朝夕まずめ時にはラトル音が非常に効く場面がある、中空ボディータイプでもラトルの入っていないサイレントタイプもあります。

ソリッドタイプバイブレーション

ルアー内部に空気がないソリッドボディ、中身が詰まったタイプ。比重が高く飛距離が稼げるタイプなのでシーバス用のバイブレーションとしては一番使われているタイプです。これらのルアーは実績が高くシーバスバイブレーションと言えばこのタイプと考えてもいい。海底をゆっくり攻めるときに有効なルアーです。

飛距離が出るし沈ませやすいので、デイゲーム、ナイトゲーム共に使用頻度が高いルアーです。ボトム付近に魚がいれば、沈めてただ巻き（ステディーリトリーブ）でＯＫ。

鉄板タイプバイブレーション

鉄板タイプは比較的最近のルアーで、鉄板で出来たタイプの為メタルジグ並の飛距離が出ます。コアマンが開発したアイアンプレートが火付け役となり良く釣れるので各メーカーから鉄板タイプが開発、販売するようになりました。

鉄板タイプのバイブレーションルアーは良く飛ぶ。これは、表面積が小さく、重いため風の抵抗を受けにくくいためだ。また、波動が強くアピール力高い。沈降速度が速いため、より深い所を探れるのも特徴です。

一般的にはメタルバイブレーションと呼ばれます。特にデイゲームではなくてはならない存在ですが、欠点はバレやすいことです（特にエラ洗い時にルアーの重さでフックが外れやすい）

バイブレーションに適した釣り場

バイブレーションはボトム狙いと波風対策に活躍する。例えば広いフラットエリアの攻略のほか、水深のあるボトム周辺狙いでは特に有効。たとえば漁港や河口付近の船道では、沈みの速さを生かし、船道とカケアガリの境目のブレイクラインをトレースすることが可能です。

船の通るコースは底が深ぐ掘られてカゲアガリになっている、シーバスが小魚を追い詰めて捕食するのはカケアガリの上と下のエッジ部分、特に水深のある下の部分にはランカーが多い。
バイブレーションをしっかりボトムまで沈め、カケアガリの下から上へとトレースする。もしうまくポジションがとれたら、カケアガリの下のブレイクライン沿いにトレースするとより
期待がもてる。

バイブレーション　ベスト　マッチ　ポイント

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メタルジグの種類とアクション

鉛のかたまりともいえる非常にシンプルなルアー。ルアーフィッシングが食器のスプーンか
ら始まったことを考えると、ミノーやバイブレーションよりルアーの原点に近いともいえる。

重くて沈みが速く、ヒット率が高いため、ボートゲームでは不可欠なルアーになっている。岸
からの釣りでも、シーバスの活性が高いときには、ほかのプラグを上回る釣果を叩き出す。

リトリーフスピードの調節やフォーリングスピードの把握に慣れを要するためか、現在、一般のアンブラーにはあまり使われていないようだ。しかし、どうしてもメタルジグが欲しくなる状況は少なくない。強い向かい風のなかで飛距離を出したいとき、ミノーやバイブレーションではブレイクラインまで届かないとき、日が昇ってもバイトのチャンスがあってルアーのシルエットを小さくしたいときなどだ。

メタルジグには、キャスティングに適した水平夕イプとバーチカルな釣りに適した垂直タイプがある。さらに、同じキャスティング用でもリアウェイトのものとフロントウェイトのものでは特性が異なることは知っておきたい。

キャスティング用メタルジグ　アクション

最もリアクションがつけやすいのはリアウェイトタイプ、但し高速リトリーブでは水面から飛び出す恐れがあります、高速リトリーブの場合はフロントタイプが浮き上がりを抑えられる。

一番、安定しているのはセンターに重心があるタイプ。

キャスティング用メタル　ジグ　アクション

ジギング用メタルジグ　アクション

ボートおよび防波堤から深場を縦に釣りをするジギング用メタルジグにはリアウェイトのものとフロントウェイトがある、リアウェイトのモノはフォール（落下）はスムーズだが引きは重いのでリトリーブの当たりに影響をする。一方、フロントウェイトタイプは引きはスムーズで当たりが取りやすいがフォール時にスライドしながら沈むので当たりがとりずらい。

ジギング用メタル　ジグ　アクション

メタルジグに適した釣り場

メタルジグは、特別な地形と気象条件に使われるルアーです。具体的には、沖磯や沖堤防などのガンガン潮が流れるポイント。それほど水深がなくても通常のプラグではあっという問に流される。港内でも、大型船が接岸するような場所で水深が10ｍ～20ｍ、しかも流れが速い場合。水深を探れるのはメタルジグだけです、いずれの場合も、潮流に負けない28～40グラム程度のものをフルキャストして一気にボトムまでフォールさせ、狙った層を通す。

ボートのバーチカルゲームでメタルジグが活躍するのが深場の根まわり、バース周辺（Berth：航行保安のため船と他の船や岸などの間に残すスペース）にメタルジグ（バーチカルジギング用）をフリーフォールで着底させ、ショートピッチ（50センチ前後）でルアーにアクションを加えながらリトリリーフしてくる。一般的には狙うポイントの水深、潮流などに応じて28～60グラム程度のウェイトを使い分けるが、潮流のそれはどきつくない内湾部では、約40グラム前後が多用される。